橋本です。
前回に続き、今度はビートルズメンバーのエニアグラムのタイプについて語ってみたいと思います。
4人のメンバーのエニアグラムタイプについては、私は以下と考えます。
・ジョン・レノン=タイプ4(個性的な人)
・ポール・マッカートニー=タイプ3(挑戦する人)
・ジョージ・ハリスン=タイプ1(完全を目指す人)
・リンゴ・スター=タイプ9(調和と平和の人)
それぞれのタイプを選定した理由については、以下に述べますが、
これらのパーソナリティの違いがベースにあり、かつ音楽的・人間的な成長が見事に相俟って化学反応を引き起こし、シナジーを生んだことで、
ビートルズはあれだけの存在になった一面があると、私は考えております。
メンバー別エニアグラムタイプについて
1.ジョン・レノン=タイプ4「個性タイプ」(Artist)
タイプ4の特徴とは、ユニークで深い感情を味わいたい人、平凡を避ける人です。
それでは、なぜジョンはタイプ4と判断したのでしょうか?
もっとも特徴的なことは、
卓越したヴォーカリストでありロックンローラーとしてのパブリックイメージと、繊細で傷つきやすい内面を持つ二面性です。
音楽だけでなく、詩や絵画にも特異な才能を発揮しましたが、幼少の頃から自分は他の子とは違い、他の人には見えない世界が見えるという感覚を持っていたという発言があります。
感情面の起伏が激しく、気まぐれだが、その圧倒的な才能のために、他のメンバーからは尊敬を集めるとともに、
理解されにくい、つきあいにくい人間と思われていました。
提供した作品においては、既にデビューアルバムの頃から内面に目を向けた詞を書いていましたし、代表曲の一つ「ヘルプ」は本音の披露でしたが、人気絶頂でもあったため気づいてもらえなかったと後日語っています。
66年11月に前衛芸術家のオノ・ヨーコと出会ってからは、バンド活動に興味を無くし、曲も書けなくなった時期がありましたが、
逆にヨーコの叱咤激励で急にやる気になったりしました。
活動後期のビートルズは、ボスであったジョンは気分によってやる気の波が大きかったため、
バンドを維持しようしていたポールの献身的な努力で、何とか持っていたという実情でもあったようです。
率直な感情や感覚で詩的な世界を反映した作品として、代表的な自作の詞には以下があります。(抜粋)
“ストロベリー・フィールズ・フォーエバー”
一緒においでよ ストロベリー・フィールズへ行くんだ
そこでは何もかもが幻 煩わしいものはひとつもない
ストロベリー・フィールズよ 永遠に
(中略)
これが僕だといつも―いや ときどき思う
けれど そうなんだ それは夢かもしれず…
その つまり そうだと言っても それはみんな間違いで…
結局 僕は同意していないんじゃないかと思う
“アクロス・ザ・ユニバース”
言葉は 紙コップに際限もなく降り注ぐ雨のように飛び出し
滑るように動いて いつか通り過ぎ この世をくまなくめぐる
悲哀の海 歓喜の波は 僕の開かれた心を漂いながら 僕を虜にし 愛撫する
ジャイ・グルー・デ・ヴア・オーム
何ものも僕の世界を変えることはできない
何ものも僕の世界を変えることはできない
2.ポール・マッカートニー=タイプ3「達成タイプ」(Achiever)
タイプ3の特徴とは、目標を達成し成功したい人、失敗を避ける人といえます。
ポールをタイプ3と判断した根拠には、以下のようなことがあります。
何よりも、バンドをまとめ、何を実現したいのか、という目的をしっかり持ったリーダーシップの発揮をしていました。
バンドのスポークスマンとして、注目を浴びる役割も買ってでていた社交的な面もあり、
「僕たちはたくさん夢があった。ナンバーワンのレコードを出すこと、有名なTVショーに出ること、アメリカに行くことなど、千も目標があったが、あまりに多くがかなって思い出せない。」という発言もありました。
ポールは、“イエスタディ”“ヘイ・ジュード”“レット・イット・ビー”といった数多くのヒット曲を送り出し、
また七色の声を持つと言われ、担当のベース・ギターだけでなく、エレキ&アコースティックギター、ピアノ、ドラムスなどの楽器を見事にこなします。
音楽的には最も優れていて、移り気なジョンに代わって音楽面で引っ張っていたからこそ、中期(特にリボルバー以降)から先のビートルズが存続できたという見解には異論は少ないでしょう。
ビートルズを比類なきバンドに育てあげたポールの貢献は計り知れないものがありますが、これらの行動の原動力は、明確な目的意識があってこそと思われます。
なお、ポールの作品は、ジョンと比べると、詩的というよりは風景描写や物語で描かれた内容が多く、上記“ストロベリー・フィールズ・フォーエバー”を意識して、同じ故郷の幼少時のリバプールを書いた“ペニー・レイン”の詞の一部は以下です。
ペニー・レインには床屋さんの店があって
そこで頭を刈った人たちの写真がずらりと貼ってある
行き交う人々はてんでに立ち寄って 挨拶していく
角にいるのは車を待っている銀行マン 小さい子供たちが後ろから彼を笑う
あの銀行マンはどんなどしゃ降りでもレインコートを着ないんだ 変わっているよ
ペニー・レインの懐かしいあの音 あの風景
郊外の青空のもとにあるあの町を 僕はしみじみ思い出す
・・・・・さて、今回はこのあたりで・・・
次回3回目は、ジョージ・ハリスンとリンゴ・スターのエニアグラムのタイプについて語ってみたいと思います。
理事 橋本(タイプ4)
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