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性格の作り方(構成主義的情動理論)

性格の作り方(構成主義的情動理論)

性格は人が持つ「生存戦略」の結果に過ぎません。

 

エニアグラムでは「性格や気質は生まれ持ったもの」と言う考え方がありますが、まだまだ議論が分かれていて「自分とは」「心とは」という問いに明確な答えはありません。

 

性格というのは生まれつきのものであって癖のようなものだと考えられていますが、自意識や感情など出来事に対しての反応の傾向は、ある程度遺伝子よって作られており、幼少期の記憶や学習、体調によって出来事に対しての反応の傾向が強化され、自我を束縛してきた人格形成の結果になります。

 

傾向の元となる選択は母体の中にいる頃から脳の機能が形成する辺りから始まり、周囲の世界に適応しながら生きていくことを日々学び、自ら作りあげた思考パターンを私たちは「性格」と呼んでいます。

 

感情によって記憶の学習は強化されます。

嫌だったこと、怖かったこと、楽しかったこと、嬉しかったことなど、過去の記憶と照らし合わせ、出来事に対しての情動を取捨選択をしています。

物事をネガティブに考える人は、過去に悲観的な選択したときに何らかの利益または成功や安全を手にした経験から、

物事をポジティブに考える人は、同じように楽観的な選択の経験から、生存戦略を作り上げるために必要な情報と不要な情報を分けたりしています。

 

性格は変わります。

生存戦略を形成する思考パターンを「フレーム」と呼ぶ場合もありますが、エニアグラムではこのフレームを9のレンズに分けて考えます。

この9つのレンズをアップデートしたり、新たな気づきを得たり、認知療法や行動療法、合わせ技の認知行動療法などで改善することもできます。

その他にも妊娠すると脳の構造や機能が大きく変化する研究成果も出ており、性格は生きていく上で変化していきます。

  

▼参考文献

・情動はこうしてつくられる―脳の隠れた働きと構成主義的情動理論:リサ・フェルドマン・バレット (著)

 https://amzn.to/3Ofi6Lj

 

・みんなのメンタルヘルス:厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/

 

・Pregnancy leads to long-lasting changes in human brain structure

https://www.nature.com/articles/nn.4458

会員:大和 暁直 タイプ5

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