エニアグラムの歴史とビジネスエニアグラムへの発展

本来のエニアグラムとは、円周上に9つの点を持つこの図形のこと言います。エニアグラム(Enneagram)の「エニア(ennea)」はギリシャ語で数字の「9」を「グラム(gram)」は図を意味しています。人の性格は9種類あり、そのいずれかに属するという性格類型論が性格に関するエニアグラムと言って良いでしょう。

この図そのもの自体は20世紀初頭にロシアの神秘思想家G.I.グルジェフによって人間の本質を探求するために使ったようです。彼はムーブメンツと呼ばれる神聖舞踏の中の一部にエニアグラムの法則を反映させ、さまざまな気づきをもたらすワーク(実践修行)を行っていたといいます。しかし、現在のようなエニアグラムによる性格分類には言及していないようです。

エニアグラム図と9つの性格タイプの関連について、最初に言及したのはボリビア出身の神秘思想家オスカー・イチャーソです。彼はアリカ研究所を設立し、1960年代以降にアメリカに西海岸において「エニアゴン性格類型学」として性格学という形で紹介したといいます。また、チリ人の精神科医クラウディオ・ナランホの教えにも由来していると考えられています。

それは、1960年代からアメリカの西海岸で興った「幸福」「創造性」「自己実現」の主体である人間の「人間性」や「人間の潜在能力」を、回復・発展させることを旨とする。主に心理学分野を中心にした人間性回復運動(Human Potential Movement)の流行とともに広がっていったようです。

また、カソリックのイエズス会の賛同とともにヘレン・パーマーやドン・リチャード・リソらのカソリック系の心理学者などもエニアグラムの指導者として性格学としてのエニアグラムを広めることに貢献しました。

その広がりの中でスタンフォード大学の精神医学と心理学の研究者であったD,N,ダニエル博士とV,A,プライス博士らがエニアグラムの人間理解のや気づきの効果に感銘し、心理学的な統計処理を行い、その信頼性を確認しています。
そして、2000年頃の話ですが私がスタンフォード大学に行ったときは、ビジネススクールで授業の中に取り入れられて人気講座になっていました。
さらにトランスパーソナル心理学大学院(institute of transpersonal psychology)でも、エニアグラムの書籍やワークショップの広告を目にしたり、ワークショップに直接誘われたりして、西海岸ではかなり有名なのだと実感したりもしました。

日本では、聖心女子大学教授の鈴木秀子博士が1997年に出版した書籍「9つの性格」がベストセラーになりちょっとしたブームが起きました。

私と木村氏(協会代表理事)は、約20年前にD,N,ダニエル博士とV,A,プライス博士らの著作でスタンフォード大学の授業のテキストになっていた「スタンフォード式エニアグラム診断と解説」を翻訳出版し、それを参考にビジネスへの応用や活用を実践してきました。
また、同じ頃に米国の代表的なエリクソン催眠、NLPとエニアグラムの指導者トーマス・コンドン氏を日本にお招きしセミナーやワークショップを開催し、私もコンドン氏から多くを学びました。

私は20年以上前から木村氏とエニアグラムを指導していますが、多くの企業でエニアグラムのワークショップをリーダーシップ研修やコーチング研修という形で提供し2万人以上の人が受講しました。
1994年にJリーグのサンフレッチェ広島の全選手やコーチングスタッフにチームビルディングのためにエニアグラム研修を受けてもらいました。その年に優勝という結果にはエニアグラムが少なからず貢献したと思っています。
また7年前から立命館大学経営大学院では正規の授業の一部にエニアグラムを取り入れて学生だけでなく教授陣にも大人気になったりしました。

今の私のエニアグラムのスタイルはスタンフォード式とコンドン氏の教えがベースで、多くの企業やスポーツチーム、学校で実践し、その中からさらに学びを得てきています。
それらを大学院やビジネスエニアグラム協会で伝えて行こうと思います。

(理事 高橋慶治)

 

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